隊長・・・・?

























go to the lower world

























十番隊、ついこの間席官に就いたばかりです



書類の方は結構できるらしいのですが、どうも刀の腕は今一・・・;



今、目の前には日番谷隊長が真剣な顔をして座っています





















「なんですか隊長」





は仕事をやっていると日番谷に呼ばれ席を立った




日番谷の座っている前に立つと 日番谷は はぁ と一つ溜息を吐いて喋りだした










「お前に頼みがあるんだが」










本当はあんまり頼みたくねぇんだけどよ





「なんですか?」





隊長がこんな真剣な顔してどうしたんだろう










「あのよ」










日番谷は低い声で呟いた




















「魂葬に行ってくれねぇか?」




















は・・・?


魂葬・・・?





「本当はお前に行かせたくないんだがな」





魂葬ってあの魂葬だよね・・・?


魂葬に行けって言うだけで普通こんな真面目な顔しますか!?


私そこまで嘗められてるって事!?





「是非行かせて頂きますッッ!!」





このまま嘗められて堪るか


確かに刀使うのは苦手だけどそこまで落魄れちゃいない





「そうか?なら頼む」




「はい」





は返事をして執務室を出ようとした










くれぐれも無理はするなよ










日番谷はが出て行くとほぼ同時に小さく呟いた




































空座町なんて久しぶりだなぁー


十番隊に移動してから結構経つけど まだ一回しか来てないんだよね





はそっと屋根に着地した





「何処にいるんだろー」





は辺りを見回した





「あ、いたいた」





さっさと魂葬して帰らなきゃ





は タッ と地面を蹴った




































「あっちはいい所だから安心して下さいね」




「そう、ですか・・・?」





はそっと霊に刀を突きつけた





やっぱこの時だけは少し胸が痛いな





は魂葬し終わると最初にいた屋根に戻り腰を下ろした





霊達の不安や恐れがとっても伝わってくる気がするんだよね


ソウル・ソサエティはこっちと同じくらい良い所なんだけど





は空を見上げた











「さてと、そろそろかぇ「・・・見つけた、見つけたぜェ死神」










が立ち上がろうとした瞬間後ろから妙な声がした





「キョエエエエエエエエエッッ!!死神ダ!!」




「殺セ・・・」





「!?」





が慌てて振り返るとそこには虚が3体怪しい笑みを浮かべながら立っていた





なんで・・・!?


今まで気配なんてしなかった筈


しかも3体だなんて


倒せない・・・私は魂葬ばっかで虚を相手にした事は少ない


1体ならまだしも、3体なんて相手にした事がない





「コノ女、脅エテイルノカ?」





がそう考えていると1体の虚がニヤァッと笑いながら言った





「さっさと殺しちまおうゼ」




「・・・・っ;」





どうすればいい?


逃げる・・・?そんな事できない


今此処で私が逃げられても他の人が犠牲になるかもしれない


止められるだけ止めなくちゃ





は柄に手を乗せた





「コイツやる気だぜ?」




「ケケッ馬鹿ナ女ダ」




「ぅ、うるさいっっ!!」





は鞘から刀を抜き虚の所へ走った










「バーカ」










一人に集中してると死ぬゼ?





の正面に立っている虚が笑いながら言った





「え・・・?」





どういう・・・










ガッッッ










「きゃっ」





は横から出てきた虚に肩を引っ掻かれた





痛い・・・


肩が持ち上がらない


怖い・・・





「ケケ、モウ終ワリナノカ?」




「女、弱い。今まで一番弱い死神だ」





怖い・・・


悔しい・・・





虚はに近付いた





「モウ終ワリダ」




「死ね死神」





誰か助けて


怖い・・・





はギュッと目を瞑った




その姿を見た虚はに襲いかかった










怖いよッ・・・





































キイィィィンッッ




































「平気か




































え・・・・?





がそっと目を開けてみると目の前には日番谷が立っていた










「た、隊長・・・」










なんで隊長が此処に・・・?





「すまなかったな」





遅くなっちまった





そう言いながら日番谷はチラッとの肩の傷を見た





「もう安心しろ、には指一本触れさせねぇから」





そこでじっとしてろよ?





「ケケケケケ、マタ一人死神ガ増エタゾ」




「うるせぇな、さっさとかかって来いよ」





日番谷は虚を睨みつけながら刀を握り直した





日番谷隊長が、助けにきてくれた・・・?


私、助かったんだ




































日番谷は刀を鞘に収めながらに近付いた





「怪我平気か?」





すごい・・・


一瞬だ


こんなにも力の差があるなんて


虚はもう何処にもいない・・・





日番谷はの目の前にまで辿り着くとしゃがみ込み肩の傷を見た





「ひでぇな・・・」




「そ、そんな事ないですよ」





ちょっと痛いけど


このくらいなら・・・





「嘘つくなよ、抉れてんだぜ?」





酷くない訳ねぇ





「う゛、言わないで下さいよ;」




「とにかく、四番隊で手当てしてもらわねぇとな」





立てるか?





日番谷は立ち上がりに手を差し伸べた





「有難う御座います」





はその手を掴み立ち上がった










「開錠」




















---END---

補足って言うかー・・・補足ね。うん。今回のは恋系じゃなかったですよねぇー

でもこの事があった為この後二人は付き合うんですよ。元々冬獅郎はヒロインの

事好きなのでね。心配だったから現世に無理やり行かせなかったんですよぉーw

でも、仕事が重なって、どうしてもヒロインに行かせるしかなかったんですぅー

そんで行ったら虚に襲われちゃったぁー!!きゃぁーー!お止めにn(強制終了

ってな感じ。まぁとにかく二人はお付き合いするんですーーーーーーーーだ!!